僕はライブ撮影やイベント撮影では、なるべく目立たず、お金を払っているお客さんの邪魔にならないよう心がけている。
ライブ撮影で気になるもののひとつはシャッター音である。大音量では目立たないが、ちょっと音量の小さい曲だと、とても気になってしまう。もちろん、静か〜なバラードではシャッターボタンを押さ
ない。
Canon EOS 6Dを使っているわけは、実はここにある。
EOS 6Dは数あるフルサイズフレーム一眼の中で、一二を争う静かなシャッター音だと思う。とりわけ静音シャッターに設定すると、ほんとうに小さく「コトリ」と音がするだけである。
それより前に発売されたEOS 5Dmk3が出た時も静かだな〜と感心したが、EOS 6Dは更に小さくなって驚いた。この静音化はその後に続いたEOS 7Dmk2、EOS 5Ds、5DsRと引き継がれているように思う。
一眼レフのもう一方の雄、Nikonのシャッター音は昔から力強く、これがカメラだ!と実感でき、一枚一枚撮るごとに満足感があった。僕もかつてこの音と、メカメカしいフォルムに惹かれてNikon D300を買った。でも今、あの音で例えばパーティーの撮影をしろと言われたら、ちょっと躊躇してしまうと思う。撮っている方は慣れて気にならない音でも、撮られている方はかなり気になるものである。
もちろんNikonにも静音シャッターはある。しかし、このNikonの静音シャッターはお世辞にも音が小さいとは言いがたい。
Canonの静音シャッターは、音量が下がるだけでなく、音質も穏やかなものにかなり変化する。
これに対しNikonは、「ガチャ!」が「ガ!」と「チャ!」に時間差が付いているけれど、音量はそんなに小さくなっていない気がする。音質もほぼ変わりがない。
ただ、D810は別で、静音も通常も静かで上品な音がする
以下はNikon D750の機能紹介だが
ミラーの動作音を抑えて静かに撮影したい場合に適しています。ミラーダウンの音自体が1コマ撮影に比べ静かなのに加え、シャッターボタンを全押ししている間はミラーダウンせず、シャッターボタンを半押し状態に戻すと同時にミラーダウンするため、ミラーダウンのタイミングを遅らせて衣類などで遮音することができます。
引用:http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d750/features05.html
座っての撮影ならまだしも、ライブ・イベント撮影では着ている物以外に衣類なんて持っていませんって。
実はNikon D750の高感度撮影時の暗部ノイズの少なさ、ヘッドフォンアウト、ゼブラ表示が出来るなど多機能さにすっかり関心しているのだが、この静音シャッターに躊躇して、購入まで至っていない。
Nikon D810やCanonの静音シャッター音を知らなければ、D750を速攻買っていたかも